2009-09-28

M-net 2009-09-28

経済成長率 年30%

中国の内陸に内モンゴル自治区がある。面積は日本より広い。
モンゴルと言えば、草原・砂漠・モンゴルパオ(ゲル)…というイメージである。
先日、中国の清華大学R教授に、「どうしても内モンゴルのアルドス市に行ってほしい」と強く依頼され、何とか日程をやりくりして行く事にした。
さて、アルドスに着いてビックリ。高層ビル群、道路は片側2車線の4車線。走る車はベンツやアウディなどの高級車、それにトヨタや日産の新型車が少し。軽自動車は1台もお目にかからなかった。
地元の政府や経営者に話を聞くと、1年間の経済成長率は30%、上海以上の所得があるという…。
5年間で一変してしまったとの事。
内モンゴルには地下資源が豊富に眠っている。石炭や天然ガス…。
日本を始め、アメリカやヨーロッパでは、マイナスの経済成長率で苦しんでいる。そんな世の中で経済成長率30%は信じがたい。しかし現実は上記の通りであり、活況そのものである。



訪問の目的は、このアルドスの地に5年間で2000人のニュータウンを作るプロジェクトに参加し、意見を言ってほしいとの事であった。(訪問して初めて分かった事であり、ちょうどその日が着工式であった。)
このビッグプロジェクトがすごい。「緑色養老住宅街」―つまり、環境にやさしい、老人が住める街づくりである。基本コンセプトは8つ。①太陽光 ②風力 ③雨水及び下水の再利用 ④地下水 ⑤省エネ住宅 ⑥ゴミの有効活用 ⑦環境に配慮した商品を使用 ⑧循環型社会づくり
…まだスタートしたばかりであるが、楽しみな大型環境対応ビジネスである。

頭脳・再集結

当社の中国・武漢事務所に久しぶりに行った。すると二人のGMC卒業生が戻っていた。
大型プロジェクトを担当したX君(GMC3期生)、大手日系企業の工場で働いていたW君(GMC4期生)である。二人とも頭脳と心と、ずば抜けた行動力の3つを持ち合わせている。
人材が充実する事で、事業のスピードアップなど期待が持てる。
戻りたくなるような魅力的なGMC本部を日々構築している中国の社員に深く感謝し、二人がより大きく成長する事を期待している。


2009-09-18

M-net 2009-09-18

教育

教育にもいろいろある。学校教育、社会教育、知識教育、体験教育…。
そして、すごい成果の出る教育のひとつに 「教えない教育」 「指示しない教育」 がある。
人は、指示されたり教えてもらうと、簡単にその目的を達成する事ができる。
しかし「教えない教育」は、始めに大きな目標や到達点を明確にして、後の
やり方は任せる教育である。つまり、自ら課題や問題点を見つけ出し、解決の
糸口を見出し、答えを出す方法である。
大変きつく、厳しいやり方だが、本人は力もつくし、自信ももてる。
ただし、この教育にはひとつだけ条件がある。それは、“基礎力”があるという事である。
基礎力とは、聞く力・見る力――つまり、本質を見抜いたり、表面だけでなく見えないものを見る力が身についていないとダメである。人間の目と耳と頭をフル回転させるやり方である。このやり方が身につくと、外に出ても実力を発揮でき、大きな評価をいただいたり、何より成果が出てくる。
社内でも、こんな人材が一人、二人と出てきた…。


人望・人徳・人間の魅力

多くの人から、「人望のある人、人徳のある人、魅力ある人になりたいが…」という質問をよく受ける。
私なりに少し整理してみたが…参考になれば幸いである。


では、どうしたらそのような人間、リーダーになれるだろうか?

1.『 気づく 』…本を読む。新聞を読む(“見る”ではない)。
              考える時間を持っている。
          人と会う。非日常の行動もある。ピンチはチャンス。
2.『 目 線 』…相手の目線で考えて行動。問題発見と解決策思考。
              1つの事を様々な角度から。
3.『全体から』…「なぜ」より「いかに」。現場体験主義。明るい。見える化。
4.『 自主的 』…指示がなくても、気づいて自ら動く。
              逃げない。提案する。習慣化する。


2009-09-08

M-net 2009-09-08

ワンパターン

いつも同じ道を通る。いつも同じ服装、いつも同じものを食べる。いつも同じ人と話す…。
ワンパターンである。何も考えなくていいし、楽である。しかし新しい発見や気づき、創造などはできなくなってしまう。例えば、いつも同じ道を通って会社に来る。何の変化もない。たまにはいつもと違った道を通ってみると、視野も広がるし、見えなかったものも見えるかもしれない。
先日、ある主婦が私に質問をした。「スーパーマーケットに“もやし”がひとつもない。どうしたらいいですか?」 私も答えに困ってしまった。
私は、「あなたはいつも同じスーパーマーケットしか行かないでしょう?」。主婦曰く、「そうです」。
私は主婦にこう言った。「車で5分か10分くらいのところに別のスーパーマーケットやショッピングセンターがあるでしょう。いつも同じワンパターンではなく、色々な所に行ってみたら“もやし”だけでなく、新しい発見があるかもしれません。安くて新鮮な野菜も…」 主婦はうなずき、納得してくれた。
ワンパターンで行動していると人間を小さくするし、視野も狭くなり、モノを考えるのも面倒になってくる。他人から見た時、魅力のない人となってしまう。何か期待できる人や会いたくなる人になるためにも、視野と行動範囲を広げたい。


外からの刺激

今、ある改革をしている。
誰もが自分のやっている事は正しいと思い動いているが、社会や世の中がすごいスピードで変化している事に気がつかない。総論や全体としては分かっているが、各論として具体的に自分の事として分かっていない人が多い。
自らの意思で改革することは非常に難しい…。どうしても外からの刺激がないと動かない。命令や指示、痛みを伴う改革など…。上記のような「ワンパターン型の人」では話にならない。
自ら課題や問題を見つけ出し、解決の方法を探し出す人が最高の人材である。周囲や上司から言われる前に少しでも気づいたり、行動できれば何も言う事がない。


手帳

A君に電話をした。「今週会いたいのですが…」 A君、「○日と○日と、○日はダメです。空いているのは○日だけです。」 …これでは大きなチャンスがきた時、みすみす逃してしまう。
一方、B君に電話すると、「○日だけは用事が入っていますが、あとは大丈夫です…いつでもOKです。」との返事であった。
手帳に予定が埋まっていると人は安心する。やる事があるからだ。
反対に、手帳に予定がなく、空いていると不安になってくる。しかし、無理に予定を押し込まず、この空いている時間を利用して、いつもできない事をしたり、今最も大切な事に力を注げば大きな仕事ができる。また、空いた時間にチャンスを呼び込む…そんなラッキーな人となるよう、日頃から人との出会いを大切にしたり、チャンスをモノにできる人となりたい。
手帳を見ると人柄がすぐ分かってしまう。特に、リーダーは「B君型」がいい。
会社説明会に参加する学生でも、自信のない人はどうでもいい予定で手帳が埋まっている。