2010-09-28

M-net 2010-09-28

もう一度会いたくなる人

先日、とある報道機関のSさんより、GMC人財の活動を取材したいとのお話をいただき、私も土日を利用して中国へ行った。
取材は、企業への提案を提出する場面で行われた。入社して2ヶ月のA君(22歳)と入社2年目のB君(23歳)が報告をする。
このプロジェクトの中心となったA君とB君、そして全体の統括を担当するC君はいずれもGMC卒業生である。
問題の本質を捉えた上で考えられた提案に、相手方の企業のトップは驚きの色を隠せない様子であった。「まだ入社したての若者が、本質をつかみ、こんなに多角的に物事を考えて、具体的に実現可能な解決案を出せるなんですごい。」
取材後しばらくして、Sさんからお願いがあると言う。「C君にもう一度会いたい。」
「若くて、人柄もとても良い。それでいて言っていることはものすごく的確…、あんなに優秀な人に初めて会った。ぜひもう一度会って話をしたい。」
弱冠26歳のC君が、人を巻き込む魅力的な人財に成長してくれたことを大変嬉しく思う。人としての基本、そして自分の体験にもとづく地に足ついた発言が、初対面のSさんを魅了したのだろう。
さて、私たちのまわりには 「もう一度会いたくなる人」 はいるだろうか?
相手にとって自分は 「もう一度会いたくなる人」 だろうか?


“学び”は知識で終わらせない

人はどうしても自己中心になってしまう。
自分で良いと思えば、周囲や上司の意見を聞かず今までのやり方で仕事をしてしまう。
たとえ気づいても、知っていることや知識で終わってしまい、行動は従来と同じ場合が多い。
“学ぶ”とは、別の言い方をすれば“出会い”である。
「人との出会い」「体験との出会い」「本との出会い」の3つが最も人を成長させる。
この出会いの中で、特に多くを学ぶことができるのは「人との出会い」である。
上司との出会い、部下との出会い、取引先との出会い、職人との出会い、外国人との出
会い、前述のような魅力的な人との出会い、異性との出会い、歴史上の人物との出会い…。
これらの学び(気づき)を、知識として持っているだけでなく、行動や思考、ピンチ・チャンスに活用できるといい。さらに活用だけでなく応用ができると申し分ない。
知識と行動の縦ラインだけでなく、横のラインを持つと“学びの電流”がさまざまな方向にむかい、新しい発想やチャンスが生まれてくる。
今、日に日に成長しているM君はこの学びによって不可能を可能にしている。

2010-09-18

M-net 2010-09-18

幅広い勉強

勉強をしていると、その違いは随所に現れてくる。
先日、中国から2名の社員が日本へ研修に来た。1人は武漢事務所の責任者のQ君、もう一人はGMC(グローバルマネジメント・カレッジ)の責任者、X君である。
「どこか行きたい所はありますか?」と訊ねると、「京都へ行きたい」との事。しかし、今回の滞在日程で京都へ行ける時間がなかったため、浅草を案内することにした。
浅草に着き、浅草寺をみてQ君が一言。「あぁ、これが魯迅の本に出てきた、あの有名な浅草寺ですね。」
一方X君は来日前、法政大学の坂本教授の著書「日本で一番大切にしたい会社」の中国語版を読んで来ていた。その中で当社について書かれている文を発見し、「この本は非常に有名な本です。南富士の名前が出ているなんて、すごいですね社長!」。
勉強をしていると“知的な”話題が豊富である。どこへ行っても、誰とでも会話が出来るよう日頃から幅広い勉強をしておきたい。



韓国の国際化

韓国の国際化が進んでいる。
先日、ある人から韓国のアシアナ航空の話を聞いた。
中国から韓国までの移動に利用した際、飲み物を頼んだところ、日本語OKであった。
聞けば、4名いるアテンダントのうち4名全員が韓国語・中国語・英語・日本語ができるとのこと。一方、日本の航空会社はサービスが良くても、日本語と英語だけにととどまる従業員が多い気がする。
今、韓国はどんどん成長している。企業のモノづくりにおいても日本とひけをとらないほど品質は向上している。
このままでは日本は負けてしまうと思った。
かつて日本がアジアのTOPだった頃の気分のままでいては、遠からず日本は実力の伴わないプライドだけの国になってしまうだろう。

2010-09-08

M-net 2010-09-08

新規事業

新規事業をスタートさせた。
なかなか思うようにいかない…。
原因は何か?
「不況だ」「知識がない」「もっと安いものがある」・・・理由はいっぱいある。
しかし本質はなんだろうか…?と考えてみた。
責任者と話しても「これは絶対やる」という覇気が感じられない。
担当者と話しても元気がなく、意欲を感じられない…。指示されて動いている…。
私が何も感じないということは、お客様にも何の影響力も与えていないということではないか。
知識がないなら、「こう勉強すればいい」。
「価格一辺倒でなく、社会性・環境ビジネスなど違った角度からのアプローチがある。具体的には、〇〇したらいい…」と話すと、彼らは納得し笑顔になった。
あらためて、“事業(ビジネス)は人”であると実感した。
新しいビジネスを立ち上げ、軌道に乗せるにはスタート時の人(財)にかかっている。
社会が激変している今、「気づき」→「自覚し」→「変革」→「実行して結果を出す」者だけが勝者となっていく。
新規事業だけでなく、何か新しいことを始めるときも同じことが言える。


角度を変えてみる

自動車を運転する人は、次の5つを同時に見ている。
  a.目の前と、チョット先の信号を見る (2つ)
  b.左右のサイドミラーで右と左を見る (2つ)
  c.バックミラーで後ろを見る (1つ) ※車内を含めれば6つになる
現象があっても、目に入らないと事故になってしまう。
見ていても目に入らなければ、見ていないのと同じである。
ひとつのものを5つの角度から見てみると、多角的に物事が見える。頭が固いと常に一つの方向しか見てないし、考えられない。
数字でも現場でも、角度を変えてみると見えないもの(本質)が見えてくる。
今年の夏は特に暑かったが、チョット頭をリラックスさせ、角度をかえて物事を見てみると新しい発見がある。