2013-12-28

M-net 2013-12-28

GMC第26期 スタート
 中国でGMC(Global Management College)第26期がスタートした。「世界で活躍できるリーダーを目指したい」「頭脳ネットワークに加わりたい」…GMCの理念に共感する志ある学生たちが、中国全土のトップ大学から集結した。今回は初めて、日本の東大・早稲田大の修士の学生が面接試験を通過し、参加している。

 12月26日から2週間、昼夜問わずの集中訓練が始まる。多くの知識を得ることでなく、チャンスに挑戦し実践を通して学ぶのがGMCのリーダー育成である。GMC卒業後には、日本・中国・アジアで様々な活躍の場が待っている。2005年のGMC創設から9年、来年はインドネシアでも新たに展開しようとしている中で、改めてGMCの原点としての役割を期待しています。

杉山種まき奨学金
 武漢大学と清華大学で授与式を行った。武漢大学は今年で16年目になる。「能力はあっても、経済的に恵まれない学生にチャンスを与えたい」 そんな思いから、返済不要のプライベートな奨学金を30年以上続けている。 「人づくりは花が咲く」と信じて…。

中国・内陸の成長
 武漢大学の副学長とお話をさせていただいたところ、「武漢は大変景気が良いです」との事。「今、武漢では1日に600台の新車登録があります。私の家も一人1台、合計4台の車があります。住居にしても、200㎡(70坪)では満足せず、別荘を購入する人が大変増えています。」武漢は、上海から1000kmほど内陸にある人口1200万人の都市である。マーケットとしての魅力が高まっている中国、(特に内陸部)可能性は無限大である。

2013-12-18

M-net 2013-12-18

インドネシアの今
 インドネシアで、GMC(Global Management College)応募者の面接を行った。現地のトップ大学から厳選された学生たちは皆、素直で良い目をしている。「顔」はとても大事である。顔にはその人の思いや生き様がそのまま表れる。彼らと比べて、自分の顔はどうですか…?
 この中から、3名がGMC立ち上げメンバーとして選ばれ、来年1月に日本・中国へやってくる。基本的な教育を経て、2014年4月にインドネシアでのGMCを本格スタートする。

 GMC提携校:インドネシア大学、バンドン工科大学、パジャジャラン大学、ガジャマダ大学、ダルマプルサダ大学、プラセティヤ・ムルヤ(ビジネススクール)など

人は変われる(5ヶ月、3日)
 二人の若い人が、短い期間で劇的に変化した。
●W君…5ヶ月間、一流の人と一緒に、一流の大学を訪問する中で、自分自身もどんどん磨かれていった。「環境」が人を変える。
●Cさん…日頃から、人の話をよく聞いたり、資料や本をよく読みこんでいる。知識と体験が結びつき、大きく変化した。すべての原点は「気づく力」と「行動力」である。

幹部教育
 幹部教育を行った。魅力あるリーダーとして必要なもの2つ。
◆「思い」…「最終的にどうしたいか」、「いつまでに何をするか」が明確。リーダーは「強い思い(信念)」がなければダメ。何かをやると、必ず途中でいろいろな困難や弊害があるが、絶対にあきらめない。
◆「考える時間」…仕事が忙しいと、日々の業務に忙殺され処理業務だけで満足してしまう。仕事はマニュアル化され、何も考えなくなる。一日に少しの時間、あるいは週に一回、強制的にでも「考える時間」をつくらなければ社会の変化に取り残されてしまう。

2013-12-08

M-net 2013-12-08

医者とMBA
 世の中にはすごい人がいる。先日ある病院のトップとお話させていただいた。普通の医者は医学だけを専門とするが、この方は、日本のトップ大学の医学部を卒業し、さらにシカゴ大学のMBAを取得している。医療から、病院経営、社会への貢献といった事まで、話も大変幅広い。
 「世界に通用する地域ナンバーワンの総合医療を築きたい」という大きな目標を掲げ、その実現のために世界の“頭脳”と組んでやっていきたいとの事。GMCからも若い人財を送り、このようなレベルの高い人と一緒になってやっていく。これからの展開が楽しみである。

目 線
 背丈の違う人同士が同じものを見ようとする時、背の高い人はかがんで目線を低くすることができるが、背の低い人が背伸びをしても背の高い人と同じものを見るのは難しい。例えば、大人が子どもと話す時に子どもの目線に合わせてしゃがみこむように、目線の高い人が分かりやすく話をするには、相手にあわせて目線を下げてあげることが必要である。
 一方、相手の目線が高いことが分かっているならば、こちらも相手の見ているものを知ろうとする努力が必要である。あなたの仕事の「相手」は誰ですか? お互いの目線がちぐはぐなまま、物事をしようとしていませんか?

中国だけでなく、アジアへ
 12月7日の日本経済新聞に、当社のインドネシアでの人づくりに関する記事が掲載され、多くの反響をいただいた。「すごく大きく掲載されていますね。この杉山社長の人材育成事業は日本企業に大きな影響を与えると確信します。そしてこの記事を見た日本の大学生は衝撃を受けるでしょう。」(某大学教授) 当社は長年、中国を中心に実績を積んできたが、これからは中国だけでなく、インドネシアをはじめとするアジア一体で、人づくりベースとした様々な事業を展開していく。  特に、GMCのリーダーづくりは、現地で事業を展開したい企業だけでなく、インドネシアの将来に関わる大切な事として、現地のトップ大学や、国の将来を案ずるリーダーたちから絶大な支持を受けている。早ければ来月早々に、インドネシアの学生が研修にやってくる。「人づくりの南富士」として、受け入れる社員一人一人も意識を高く持ってほしい。

2013-11-28

M-net 2013-11-28

大きな人間は大きく考える。小さな人間は自分の事だけ考える。
 小さな人間は、「自分を中心とした世界」しか見ていない。日本には「安定した企業にしか入りたくない」「有名な企業に入りたい」「国内でしか働きたくない」といった学生が多いが、それでは自分を小さくしていってしまう。
 一方、中国・インドネシアのトップ大学には、「社会貢献」を考える学生が多い。「自分たちの国家・地域・環境を良くするにはどうすればいいか?」といった問題意識を持ち、「その中で自分をどう社会に役立てればいいか?」を考えている。
 「“自分”や“自分と価値観の合う人”の中で完結した世界」で満足してしまい、そのまま大人になってしまうと、社会の変化にも気付けない「小さな人間」に育ってしまう。小さく、自分の事だけを考えていては永久に大きな人間にはなれない。自分の世界だけに閉じこもらず、従来の自分を打ち破って、広く、大きな視点から物事を考えてみて欲しい。

英語は英語力より「話す中身」が大切
 日本のある大学で、討論会を英語で行った。討論会後、日本の大学生から「自分の英語力が足りなかった」と反省する声が挙がった。しかし、本当に大事なのは「英語力(語学力)」ではなく、その「中身」である。もし、魅力的な「中身」があれば、拙い語学力であっても、単語を並べるだけで相手の心に伝える事が出来る。表面的にどんなに上手く話をしても、相手の心は動かない。色んな失敗や成功の体験を経て、「中身」のある人間に育って欲しいと願っている。

変化は「頭」ではなく、「現象」を見て実感する
 三島本社に1年3ヶ月ぶりに帰ってきたH君。帰ってきてまず驚いた事が「倉庫や展示場の建物が解体され、なくなっている」ことだったそうだ。また2階に上がって、アウトソーシング部門の女性が10名に増え、部屋いっぱいに仕事している姿を見て、唖然…。
 「日々の業務に追われていると、変化に気づかないまま時間が過ぎてしまう。時代の流れと言われればそれまでですが、三島本社に来て、実際に自分の目で思い出の建物がなくなっているのを見ると、ショックを受けました。」
 頭では、変化を「知ること」は出来ても、「感じること」はない。現象を見ると、自分の肌で変化を実感する。

2013-11-18

M-net 2013-11-18

“世界の”GMCへ…

GMC-Indonesia立ち上げに向けて活動している。その中で、印象的だった出来事が3つ。
① 新しい“リーダー”づくり
 ある面接にて、「私は“アジア人だから”という理由で、欧米人にリーダーとして認めてもらえなかったことがあります。どうすればよかったのでしょうか…」と、学生からの質問。「たとえば、誰よりも早く出社し、一生懸命働き、誰よりも深く会社のことを勉強する。圧倒的な行動力で、一緒に働く人たちから認められる存在になる。それがGMCのリーダーです」と答えた。理論でなく実践で道を拓いていくGMCに、一筋の光を見出したように彼の目は輝いていた。

② Teachから“Learn”へ
 インドネシアの病院関係者との面談で、ビジネスの話よりもGMCに興味津々の医者たち。どうしてそんなに興味があるのか尋ねてみると、「インドネシアの教育もTeach(教える)ばかりで、多くの問題が起こっている。これからはLearn(学ぶ)が必要だ」との事。GMCに期待しているのは、学生だけではない…。

③ 感謝の気持ち
 インドネシアでのGMCスタート活動に大変尽力してくださっているアバス氏。「33年前にお世話になった杉山社長への感謝の気持ち」との言葉を聞き、心から熱いものがこみあげてくる。インドネシアの人々にとって、まったく未知のものであるGMCを、「私はインドネシア人だから、信頼できるものしかこの国に持ち込まない」とまで言ってくれ、感謝と共に大きな責任を感じる。中国、日本、インドネシア…GMCがいよいよ世界基準へと成長しだした。

価値ある本
 三島本社の入口、入ってすぐの正面に一橋大学・伊藤邦雄教授の立派な本が3冊置いてある。気づく人、気づかない人、気づいても近づかない人、ぜひ読みたいという人…反応はさまざまである。この本、私はある“意図”があって置いているのですが…さて、その意図とは何でしょう?

研修後が勝負
 日本の三島本社での研修を終えた中国人社員Cさん。「私は日本での3ヶ月間の研修期間では目標を十分に達成できなかったけれど、中国に帰ってからの3ヶ月で大きく成長します!」と言って帰国した。研修はスタートであり、これで終わりではない。これから先も目標達成をめざしてずっと成長し続けようとする姿勢はとてもすばらしい。3ヶ月後、中国で再会するのを楽しみにしています。

2013-11-08

M-net 2013-11-08

慶応GMC-club
 グローバルに活躍できるマネジメントリーダーを目指す私塾GMC(Global Management College)は基本的に大学4年生(修士2年生)が対象である。その一歩手前の1、2年生を中心としたサークル活動のようなものが『GMC-club』である。授業の補講として、実践(チャンス)を通じて人間力を養い、勉強だけではない魅力ある人財を育てていく。
 11月6日、三田キャンパスで開催した第1回目には14名の意欲ある学生が参加。「大学に入って半年たったが、何も成長できていない。このGMC-clubでいろいろなことに挑戦し、自分を変える一歩を踏み出したい。」「杉山社長の講義を聞いて、日本の現状に危機感を持った。自分もリーダーとしての可能性が有ると信じ、挑戦・成長したい。」
 チャンスを求め、期待に胸膨らませる学生たちの目は活き活きと輝いている…。このGMC-clubは、商学部・中島教授の協力によるところが大きい。現在の大学教育に対する危機感を持ち、「社会に本当に役立つ人を育てたい」という教授の強い思いが、一連のチャンスを生んでくださった。何事も、まずはやってみることから始まる。失敗を恐れず、チャンスに挑戦してみよう!行動すればまた次の道が見えてくる…

中国人による、中国人幹部のための教育
 ある日系企業が、中国人リーダーたちを日本へ呼び、1週間にわたって「幹部養成プログラム」を行った。当社の中国人教育指導責任者も来日し、講師を担当させていただいた。「リーダーとしての基本」「国際化企業の基本」「日本と中国の考え方の違い」など、実例やディスカッションを取り入れて、一人一人に“考えさせる”スタイルである。
 中国やアジアの国々は市場としての魅力が急速に高まっており、より一層の経営現地化が求められている。核となる「現地リーダー」の存在はますます重要になってくる。

2013-10-28

M-net 2013-10-28

モノゴトを、内側でなく外側から見る
 物事を、国内からだけ見たり、考えたり、あるいは社内の机上で戦略や作戦を考えたり、自分の立場でお客様の事を考える…これでは本質や全体が見えない。現代は変化の流れが早く、一点だけを見ているとあっという間に状況は変わってしまう。
 例えば、「国際化にどう対応するか?」 日本にいて議論を重ねても答えは出ない。たとえ答えが出たとしても、本当にそれで国際化できるのか…?自ら海外に出て、一度、日本や日本の本社の役割を考えてみるといい。見方や考え方が全然違い、見えるものも違ってくる。
 今、取り組んでいる仕事の見通しや予測についても同じである。内側からだけ見ていても答えは同じである。社外やお客様(ユーザー)の立場に立ってみると、まったく逆の答えになってくるかもしれない。一方通行はダメであり、「相方向」が今、求められている。

話を分かってくれる人
 毎日、多くのトップリーダーとお会いさせていただいている。そんな中で、嬉しい事に、私のつたない話を理解し、納得してくださる人がいる。最近よくお会いするY弁護士もその一人であり、その上スピード感も抜群である。どんな人が理解してくれるのか、要約すると3つの特徴がある。
①すごく頭の良い人  ②苦労した人  ③海外に滞在経験のある人
 ①の「すごく頭の良い人」は言うまでもない。②の「苦労した人」は、決して言葉に出さないが、私の言葉の裏にある本質を理解してくださる。③の「海外に滞在経験のある人」は文化の違いや生活の違い、日本本社との違いなど、心と頭の幅が広い。 頭がすごく良くなることは急にはできないが、苦労は誰でもできる。チャンスがあれば、「その難しい事を私にやらせてください」と言ってみてはどうでしょう? 将来に向かっての大きな飛躍の礎になる事間違いなし。
 海外経験も人間を大きくしてくれる。今から外国語でも勉強してみては…。また、外国人と一緒に仕事をしてみるのも結構だ。ただし、異文化との共生はなかなかやりがいがあり、人を深く広く、したたかにしてくれる。

頭で分かる1.5流、心(体得)で分かる一流
 普通の人は、だいたい頭では理解できても、実際に行動を変えたり挑戦するまではいかない。できる人は、実践や体験や現場で挑戦し、そこからさまざまな事を学び、体得する。そしてそれは顔に表れ、行動となって表れてくる。1.5流でなく「一流」を目指し、ピンチをチャンスと思って挑戦したり、失敗を恐れずに実行してみよう。

2013-10-18

M-net 2013-10-18

慶応大学特別講義 『若者よ、人間力を高めよう』
 10月9日、慶応大学にて特別講義を担当させていただいた。“人間力”をテーマにした講演は、約200名の学生が参加し、大変盛り上がった。世界から見た日本、社会から見た自分…将来への不安を抱く学生が多い中で、視野を広く持つことの大切さを改めて実感した。このような出会いをつくってくださった中島教授に感謝しています。

“自己否定”から始まる成長
 先週より、中国・清華大学からインターンシップ生のCさんが来日している。3ヶ月間、いろいろな仕事を通して、社会人としての基本やモノの考え方、日本語などを学ぶ。「私にとって、この1週間は“変わった1週間”だったと思います。最初の私は目標もやる気もなく、感謝の気持ちもまったくない学生でした。社長から注意を受け、皆さんの話を聞き、本を読む中で、今の自分を変えなければならないと気づきました。自分を大きく成長させる素晴らしいチャンスをいただいたのに、もし何も行動しなければ、そのままレベルの低い人生になってしまうという強い危機感を持ちました。
 私の問題に気づかせてくれた皆さんに心から感謝しています。言葉だけでなく、行動で感謝の気持ちを表すようにしています。」自己否定は、簡単なようでなかなかできない。心のどこかで「これではいけない」と思っていても、自分の行動を変えるまでには至らないことが多い。「自分のやり方では本当にまずい」と素直に自分を否定できれば、人は短期間で劇的に変化できる。Cさんの今後の成長に期待しています。

少数精鋭
 私は日頃から、「仕事は少数精鋭」と考えている。少数でやるから精鋭になるのであって、精鋭が少数ではない。人数が多ければ良い仕事ができるかというと、必ずしもそんなことはなく、遊んでしまう人が出てくる。もちろん、プロフェッショナルが少数集まれば理想的だが、“精鋭少数“は実際には難しい。
 人手が足りなければ、おのずと一人二役、三役になってくる。限られた時間を有効に使うために頭はフル回転である。見た目には小さくても、キラリと光る社員たちを育てていきたい。

2013-10-08

M-net 2013-10-08

第44期 半期社員総会
 10月1日、全体会議を行った。前期の結果、新たな取り組み、社会の動き…。普段はこちらが積極的に話をするところを、一人一人が質問するスタイルにしてみたら、様々な反応があった。
 「アジアを取り巻く環境や変化の速さに大変驚きました。同時に、自分の視野は国内の狭い、極限られた範囲にしか向けられていないと痛感しました。」  「“デキる人=情報に対して敏感、それに対してアクションを起こせる人”という話を聞き、自ら行動を起こすということができていない事を省みました。」  「変化を前向きにチャンスと捉えること。変わらなければ“退場”であること。結果が出ない時は自分のやり方を変えることを最も自覚します。」

人間力
 今、“人間力”という言葉をいろいろなところでよく耳にするが、“人間力”とは一体何だろうか?先日、H君などに特別手当を出したところ、お礼のメールが届いた。「今回の特別手当は自分のためだけでなく、日々協力していただいている職人さん・配送さんのためにも使わせていただきたいと思っています。以前から現場の話は聞いていましたが、自分がいざ実際に現場に出てみると、暑い中、雨が降っている中で工事をしてくれているのは職人さんで、みんなの協力のおかげで仕事が成り立っていることがよく分かりました。自分だけもらうのは申し訳ないので、みんなに感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。」
 自分中心でなく、相手の立場に立って考えたり、行動できるセンスが、「この人と一緒に働きたい」「この人のようになりたい」と、周りの人に思わせる魅力となる気がする。あなたは“人間力”、ありますか?

真の平等
 背が高い・低い、太っている・やせている、男女の差…見た目や生まれ持ったもので人を判断するのは「差別」である。一方、その人の行動や頑張りに応じて判断するのは「区別」である。
 いろいろな人がいて、さまざまな場合があるのに、すべて同じように対応するのは頭を使わない人がやることである。見た目の平等ではなく、日頃の頑張りや成果に基づいて評価(区別)していく「真の平等」が必要である。

2013-09-28

M-net 2013-09-28

JAC協議会

 「“人づくり”をベースに、Japan-Asia-Chinaの新しい社会をつくる――」そんな大きな志のもと、日本・中国・アジアの産学官が集まり、新たなネットワーク「JAC協議会」を立ち上げました。
 9月26日に開催した設立総会には、24名の方々が参加して下さった。共に代表幹事を務める一橋大学・伊藤邦雄教授、経産省・奈須野参事官、一流企業の経営トップをはじめとする産業界の皆さん、そして中国企業とインドネシアの大学…幅広い出会いの場となった。
 これからますますグローバル化が進む中、すべての参加者に共通する課題が「グローバル人材の育成」である。中国で9年の実績のあるGMC(Global Management College)を、日本・アジアでも展開し、JAC一体化にむけ活動していきたい。

南富士ジャカルタ事務所 開設
 インドネシアの首都ジャカルタに、新たに事務所をオープンした。現地における情報と人材の拠点である。アジアへの注目が高まる中、日本からは見えない“現地の生情報”を発信していきます。ビジネス相談にもどうぞご活用ください。
 【所在地】Kost 10 Residence, Jl. Tebet Utara 1, No 10, Tebet, Jakarta Selatan, Indonesia  【連絡先】indonesia@minamifuji.com

2013-09-18

M-net 2013-09-18

人に紹介したくなる情報
 中国の社員、K君からメールが届いた。「GMC卒業生L君の紹介で、初老の男性に会いました。その方はL君が学生時代に中国語を教えていた日本人で、定年退職後に中国へ語学留学したとのことでした。私が通訳のお手伝いしたところ、とても喜んでいただきました。その際、「先ほどはありがとうございました。もしよろしければこちらをプレゼントしますのでどうぞ」と言われ1冊の本を渡されたのですが、それは杉山社長の『これからの中国ビジネス』でした。
 その方は、私が南富士の社員であることを知らず、聞いてみると、当時L君がGMCというトレーニングに参加していることを話し、興味をもったその方がGMCを調べ、本を見つけたようです。「普通の経営者が書かない、『現地の人を鍛え、育てていく』ということがズバッと書かれている本で、とても素晴らしかったです」と話していらっしゃいました。今回の件で、改めて、南富士は人に紹介したくなるような情報を発信し続けているのだと感じました。私も価値ある情報を掴めるよう、行動し成長していきたいです。」

一流の人はなぜ速い?
 毎日いろいろな人とお会いするが、「この人は一流だ」と感じる人には共通点がある。「前向きな思考」、「謙虚な姿勢」、「気遣いの心」、そして「判断と行動が速い」。仕事の上で、私たちはさまざまな“ボール”のやりとりをしている。指示、報告、相談、交渉…。一度に持てるボールの数には限界があり、たくさんのボールを持ったままでは制約が増えて全力投球できない。一流の人は、物事の本質を的確に捉え、判断し、“ボール”をすぐに投げ返す。それによって時間と行動に余裕が生まれる。
 ビジネススクールの学生は、毎月何十本ものレポートをこなす中で、分厚いケーススタディーから重要なポイントを的確に見つけ出し、判断を早くするトレーニングをしているという。「言われたことはすぐにやる」、「54321」、「優先順位」を意識し、日頃から訓練していきたい。

「ありがとう」
 前回のM-netでインドネシアのエピソードを紹介したところ、社員のMさんから感想が届いた。「インドネシアのお話を聞き、33年も前につくられたネットワークを活かしていることに大変驚きました。常々、『ありがとう』という言葉を大事になさっている結果だなと改めて感じました。
 前職の病院では、仕事で患者様から「ありがとう」と言われることはありましたが、上司から感謝されることもなく、やって当たり前という環境でした。南富士に入社して一番驚き感動したことは、地位に関係なく、してもらったことに対してお礼を言うことでした。本当に当たり前のことですが、それすらもないところから来たので、受けた衝撃は大きいものがありました。目先のことや自分たちのことだけでなく、広い視野と感謝の心を持って行動していきます。」

2013-09-08

M-net 2013-09-08

信頼できる人物
 私たちがインドネシアで大変お世話になっている人物が、アバス・TS氏である。彼は今から30年以上前に、海外技術研修生として当社で半年間を過ごし、その後インドネシア林野庁の長官を務めた人物である。
 「GMCはインドネシアの国の発展に役立ちます。全力で応援します。」GMCの本質を理解し、トップリーダーたちとの出会いを次々創出してくれている。理念を共にし、信頼のおける“兄弟”の存在に、心から感謝しています。

インドネシアの特徴
① 1万8000の島々が東西に5110km。(米国の東西距離より長い)
② 人口2億4000万人。東アジアでは中国に次いで第2位。
③ 世界最大のイスラム教国。
④ 人柄が良く、穏やかな人々。親日国。
⑤ 首都ジャカルタ。混沌としていて活気あり。道路は大渋滞。

GMCネットワークづくり
 今回、インドネシアの4つの大学のトップリーダーたちを訪問させていただいた。その中の一つ、ダルマ・プルサダ大学は、日本へ留学したインドネシア人の皆さんが立ち上げた大学である。「モノづくり」と「日本語」のできる人材育成に取り組んでおり、両国の発展に貢献してくれている。今回、この大学で4つの人づくり活動を行ってきた。

2013-08-28

M-net 2013-08-28

2つの講演 ~これからの中国・アジア~
 立て続けに2つ、セミナーで講師を務めさせていただいた。
◆「りそな総合研究所 マネジメントスクール」主催
(テーマ)「21世紀を切り拓く、人づくりと企業経営」
若手経営者向けの勉強会。参加者150名。

◆「アジア企業経営研究会」主催
(テーマ)「人を活かした中国・アジア企業経営」
日本最大の法律事務所の代表から、企業役員、NPO法人、マスコミ、大学院生など…18名参加で満席。質問も多く、盛り上がった。「中国トップ20大学の学生を集め、教育し、活躍のチャンスを与えられるのは、それだけの魅力があり、需要(価値)を生み出しているから。人財配置の最適化で世界にも貢献しており、大変すばらしい。また、杉山社長はとても明るくエネルギーがあり、まわりを元気にするリーダーである。」セミナーを機に生まれる新しい出会い…素晴らしいチャンスをいただき、心から感謝しています。

9年経って…
 昔、中国進出をお手伝いした自動車部品会社に、訪問させていただいた。実に9年ぶりの再会である。開口一番、「当時は本当にお世話になりありがとうございました」。中国に進出して3年で黒字化し、事業は順調に成長している。今では拠点も増えて200名体制になったとのこと。
 特に、当社が推薦した中国人大卒新入社員4名は、その内の3名が現在の中国事業のリーダー(工場長)に成長している。ストライキの危険も事前に押さえてくれたという。もし中国事業を閉鎖するなら3人とも日本に連れてきたい…。
 まだGMCもスタートしていなかった頃の挑戦が、こうして実を結んでいる。若き頭脳人財がリーダーとして力を発揮してくれている事実は大変嬉しく、GMCの挑戦にも自信を持てる。

リーダー土曜塾
 先日の土曜日、外装事業部の若手リーダーたちの教育を行った。4名と5名のグループに分かれ、普段なかなか機会のない彼らとじっくり話をした。「数字の目標はもちろんですが、現状を再確認し、南富士という会社の考え・方針を踏まえた上で数字以外での目標を描ける責任者になりたいと思います。」「『私は屋根屋の社長だから職人さんは大事』という杉山社長が、これからはじまるJAC協議会の会長であることが、大変うれしく誇りに思えました。夢のある会社で働けることを誇りに思い、今回を機にリーダーとして成長していきます。」社会が大きく変化する中、会社もまた新たな挑戦をしていく。『人づくり』という理念のもと、一人一人が勉強し、常に成長し続けてほしい。

2013-08-18

M-net 2013-08-18

命より大切なもの
 夏休み中にお会いしたMさんの言葉、「命より大切なモノがある」 それは「希望」や「夢」である…。健康で長生きをしておられるMさんは、他から見ると何の不自由や不満もない人生であるように見える…。
 しかし、本人曰く、「どんなに長生きをしても」、「心身ともに健康」であっても、目標のない人生はつまらない。詩人サムエル・ウルマンの言葉ではないが、「希望ある限り若く」である…。まったく私も同感である。

社員の自覚と責任
 思い思いに過ごした夏休みが終わる。旅行や田舎(実家)への帰郷、スポーツ、読書、友人家族との語らい…。しかし、仕事の関係や特別な事情によって、残念ながら夏休みを取れない社員もいる。決して休みたくないわけではない。今やらなければならない仕事や先送りできない事など、事情はさまざまであるが…。この人たちは、社員としての自覚があり、責任ある行動をしている。
 対外関係(直接取引先との窓口や業務)の仕事をしていると、自分の思う通りになかなかいかない。それぞれ本来の予定や計画があったと思う。家族がある場合は、家族の皆さんにも迷惑がかかってしまう。会社がこうして存続している裏に、見えない努力や犠牲がいっぱいある。社内関係の仕事をしていると、どうしても自分たちの都合で物事が決まってしまう。
 これからも現場を大切にし、夏休みを取らなかった社員の一人一人や家族の皆さんに深く感謝し、お礼を述べたい。

結果にこだわる一流、努力にこだわる二流
 仕事をする中で、みんな努力をしているが、二つのタイプがある。ひとつは、結果(数値)にこだわる人(グループ)。ひとつは、努力(一生懸命頑張った)に満足してしまう人(グループ)。普通の人は、「努力したが、思うとおりに行かなかった…」。  一流の人は、目標(数値)を定め、それを達成するにはどうしたらいいか、ムダを省き、効率的に、そして人を巻き込み目標を達成していく。今、当社は仕事も多く、目標を達成している。この暑い中、一流の人材が多くいる事を実感している。これを継続し、成長へ導きたい。

2013-08-08

M-net 2013-08-08

ミスする人は視野が狭い
 連日暑い日が続いている。どうしても暑さと疲労からミスが起きてしまう。失敗の原因を環境のせいにしたいのが人の常である。しかし、ミスを起こす人には共通点がある。ミスする人の顔を思い浮かべてみると、「視野の狭い人」がミスをしている事が多い。
 ①自己中心(周りが見えていない)で、②プライドが高く(自分は優秀だと思っている)、③素直さがない(上司や他人の意見を聞かない)。
 判断するとき、情報が少なく、目先の自分の判断で決めてしまい、周りのことを一切考えられない。全体・目的などを忘れてしまい、今の事・その時の事だけで判断しているように見える。ミスを起こしてしまっても、原因を他人のせいにしたり環境のせいにしてしまい、反省の度合いも少なく再発のリスクを抱えたまま…また同じようなミスを犯してしまう。
 自己中心な考えを捨て、素直に物事を見聞きすることがミス防止の第一歩である。そして二度と同じようなミスを起こさないよう、紙に書いたり何か行動を起こして自覚することが必要である。3つめに日頃から視野を広げて全体から物事を見たり、相手の意図や思いを少し考えられるように…。固い自分、古い自分、自分勝手な自分、周りの事を何も考えない自分、ずるい自分…からの脱却である。「己克(こかつ)」とも言う。私もミスをするが、その時は素直に謝り、これから期待してもらえるように努力する。

やっぱり“やっている事”を見ている
 GMCに対する評価は高いが、彼らの能力や人間力はすぐには分からない。当社の社員が、お客様が飛行場に到着すると即座に荷物を持つ…それも明るい笑顔と軽快な態度で。事務所に行くと、全員が立ち上がり、明るく笑顔で、そして大きな声で「こんにちは」。通路ですれ違った時も軽く頭を下げる…。何か困ったことやトラブルが発生した時、親身になって全力でやってやる…。こんな事が続くと、誰もが満足し、ファンになってくれる。
 先日、I社のトップと会った時に上記のような話をしてくれ、「南富士さんの社員はすごい…そんな環境で育ったGMCは何も言うことなし…」と高い評価をいただいた。一人ひとりの人間性にもよるが、教育の大切さを実感し、それを継続している若い社員たちを自慢に思い、誇りに思っている。

うなぎ賞
 この猛暑の中、屋外で屋根・外壁工事をしている社員・運転手・職人さんたちに、感謝と疲労回復、エネルギー補給のため、社員・運転者さんにはうなぎを食べてくださいと特別賞(日本では今うなぎが高い)を、多くの職人さんたちには水分補給ドリンク剤をお渡しした。現場の皆さんの努力でこうして今会社がある事を、見える形で感謝させていただいている。ご苦労様です。

2013-07-28

M-net 2013-07-28

ミスをした時
何かを行動すれば、ミスや失敗はつきものである。その時、どんな対応をするかで、その人が分かる。誰でも「言い訳」や「自分の正当化」をしたくなるのが人間である。「相手の言い分」と「こちらの主張」が噛み合わないと、小さなミスでも多くの時間とエネルギーを使って大きな論争になってしまう。
私もミスをする時や失敗をする時もある。そんな時私は「素直に謝り」「言い訳は一切しない」ようにしている。その代わり、「今後はこんな風にします…」と相手に期待を持ってもらえるように、精一杯努力するようにしている。そうする事によって、相手も少しずつ分かってくれたり、理解をしてくれる…。「対案」を持って相手の心に入るように心掛ける事でミスのマイナスをプラスに変える事も可能である。全ては自分の考え方1つである。

進歩のない人
「進歩のある人」(成長する人)と「進歩のない人」(成長が全然ない人)がいる。進歩のない人は従来の自分の価値観で常に考え、従来のやり方で行動している。社会が大きく変化しているのに、変化に気付かず(気付いていても思考や行動は今まで通りで)ドンドン置いて行かれてしまっている…その事に全然気づいていない。
 「5年前」や「1年前」と、「現在の自分」がどれだけ成長(変化)しているか、自問自答してみるとよく分かる。成長(変化)0なら重症である。分からない人は周りに聞いてみると、もっと鮮明になる。「変化」こそが正解なき今の時代の羅針盤である。その事に気付いて行動できるか?に掛かっている。

絶対の信頼
 今、大きなプロジェクト(仕事)が2つ進んでいる。1つはX社の業務改革であり、もう1つはY社の新規事業立ち上げである。信じられないような仕事であるが、この2つのプロジェクトにはX社・Y社のトップから絶対の信頼を得ているからに他ならない。
 何か大きな仕事をする時、相手から信頼されていないと事は始まらない。並の信用や信頼だけでは不十分である。「絶対の信頼」がそこになければダメである。一人一人が何かをする時、相手や周りからどれだけの信頼を得ているかで決まってしまう。信頼を得る為には、日頃の行動や取り組みが最も大切であり、その結果である。「信頼を得られる人こそ、これからの人財である」と確信している。

2013-07-18

M-net 2013-07-18

「笑顔と思いを形にできる」で賞
 今、社内で大変活気のあるアウトソーシンググループを表彰した。『“笑顔と思いを形にできる”で賞』である。なぜみんな活き活きと、笑顔で仕事をしているのか?
 リーダーAさん曰く、「5ヶ月前、3つのチームが一緒になってアウトソーシンググループがスタートしました。私はリーダーとして、『南富士で一番笑顔で元気のある部門』という目標を立て、みんなから提案をもらい、それを実行してきました。みんなが行動することで、明るく前向きな雰囲気へと変わったのです。」とのこと。誰かに言われてやるのでなく、自ら気づき行動する。リーダーの自発的な行動が、一緒に仕事をする人たちに良い影響を与え、とても良い環境をつくっている。

出版記念 読書会in武漢&北京
 7月上旬に中国で出版された著書『杉山育人筆記』の読書会を開催した。土日にも関わらず、武漢では若手社員を中心に、北京では北京大・清華大の学生が数多く集まってくれた。皆、とても熱心である。講演後はいろいろな質問が飛び交い大変盛り上がった。

反省
 何か物事をやれば、成功もあるし失敗もある。失敗した時に、何を考えどうするかで大きな差となる。誰でも自分の非は認めたくないものである。失敗の原因を相手のせいにしたり環境のせいにして、自分を正当化してしまうことが多い。反省がないから、また同じ失敗を繰り返し、成長はない…。
 「うまくいかなかったのは自分に原因がある」と心から反省し、自ら気づけば行動は一変する。新たな“芽”が出てくるのは、そこからである。

思い
 中国で幅広く事業展開している日系企業A社のTOPが、わざわざ三島まで来て下さり、限られた時間の中で全力で話をさせていただいた。帰りに、社員が駅までお送りする車中で、「杉山社長はすごいエネルギーですね!強い思いで人づくりをされているのが伝わってきました。中国でもどこの国でも、この思いは伝わるでしょうね。」とおっしゃっていたとのこと。国際化には“強い思い”が絶対に必要である。情熱がなければ、思いは相手に伝わらない。

2013-07-08

M-net 2013-07-08

中国・新刊本
 このたび、中国で私の著書『杉山育人筆記』が完成し、出版された。これまでの私の人づくりをまとめた“人材育成”の本である。プロジェクトがスタートしたのが約1年半前。一冊の本をつくるのにいろいろな許可が必要な中国で、出版までやり遂げてくれた社員たち、努力してくれた皆さんに心から感謝しています。
 情報は発信することで広がっていく。南富士やGMCがやってきた人材育成を多くの若者に知ってもらい、新たなチャンスが生まれることを期待している。

同時に3つのプロジェクト
 先日、ある自動車部品会社の社長と話をした。積極的に事業拡大し、急成長している。中国、タイ、メキシコ―3つの国でそれぞれ大きなプロジェクトが同時に動いている。多くの資金はもちろんのこと、いろいろな人材が必要で、頭は大変忙しい…とのこと。これからのリーダーは、同時にいろいろなことをこなす力が求められている。

「きれい」と「美しい」
 雨上がりの景色は実に“きれい”である。おだやかで清々しい…。“美しい”人と出会うと、一日が楽しくなる。ワクワクし、心が洗われる…。これら2つの違いは何だろうか?「きれい」は目から入り、「美しい」は心から入るような気がする。目から入るか、心から入るかによって表現も違ってくる。
 たとえば勉強にしても、「Teach」と「Learn」では意味が全く異なる。テクニックを教える・覚えることが中心の「Teach」、自ら気づき学ぶことが中心の「Learn」。見た目も必要だが、本質的な、中身のある人間でありたい。

小さな工夫
 ある部署で、残業が続いていた。毎日夜遅くまで仕事をしていて、これでは本人達も大変だし、仕事としても長く続かない…そこで、今までとは別の角度から仕事のムダがないか考えてみた。これまで教えてもらったことをそのままやっていたのを、「本当にそれでいいのか」という視点で見直し、仕事を“分解”をしてみた。 すると、1人の人に負担がかかりすぎると、全体に影響が及んでしまうことが判明。仕事を個々に振り分ける前に一工夫することで、仕事の流れがずっとスムーズになった。
 社員の仕事は、作業でなく“頭をつかう”ことである。創意工夫を積み重ね、より成果のある仕事をつくっていこう。

2013-06-28

M-net 2013-06-28

“S”の時代
 このごろよく“S”の頭文字を使って話をすることが多い。参考までに…
① Simple 【Simple】 is the Best.(シンプルが一番)
② Small 【Small】 is Beautiful. 小さくてキラっと光る。
③ Speed 【スピード】は力なり。
④ System 【システム】とは頭脳である。
⑤ Strategy 【戦略】は知恵勝負。
⑥ Soft     【見えないもの(ソフト)】が価値を生む。
⑦ Study 【勉強】とは“気づき”。
⑧ Story 【ストーリー】(ドラマ)をつくろう。
⑨ Success 【成功】は行動によって。
⑩ Smile 【笑顔】は幸運を呼び込むお守り。

 これまではよく、広く深い「T」の時代だと話をしてきたが、これからはしなやかな曲線の「S」の時代かもしれない。

無難。一般論
 いろいろなリーダーと話をしていて気づくことがある。人柄が良く、無難なリーダーのAさん。話の中身も一般論が多く、新聞やテレビの話題中心で、面白みに欠けている。本人は気づかないが、周りは「この人の話には魅力がない」と気づき、思ったりしている…。話に、もっと具体性やオリジナリティーがほしい。ありふれた話では、相手の心には届かない。
 特に、特徴のある人や、何か異能を持っている人、才覚のある人の前では、一般論では話にならない。日頃から、さまざまなことを体験し、“気づき”を習慣化することが大切である。今、時代は“異能“や“違い”を求めている。

どこを見ているか?
 毎日、多くの人と会っている。しかし、相手が“どこを見ているか”によって話は全然違ってくるし、その人が魅力的か否かも決まってくる…。
◆Aさん…自分の事だけ考え、見ている人
◆Bさん…自分の会社、自分のエリアだけ考えている人
◆Cさん…日本のことだけを考えている人
◆Dさん…アジア、世界などグローバルな視点で考えている人

 国際的な時代がやってきている中で、Dさんのように広く、多角的・長期的な視野で物事を考えられる人は魅力がある。

2013-06-08

M-net 2013-06-08

うつ病治療の最先端
 近年、うつ病をはじめとする「気分障害」を患う人が急増している。日本のうつ病患者数は100万人を超え、深刻な社会問題である。うつ病は「心の病気」と言われるが、実際には「脳の病気」である。
 現在、一般的に行われているのは薬物治療だが、この薬がさまざまな副作用を引き起こし、副作用を抑えるためにさらに薬を服用…という悪循環が生まれる。うつ病を患った人の2人に1人は再発し、3人に1人は薬が効かないという…。この社会問題に立ち向かうべく、6月にオープンしたのが「新宿メンタルクリニック」である。
 アメリカで開発された最先端治療を本格的に導入。薬は使わず、脳に刺激を与えることで正常な働きを取り戻す。副作用もなく、アメリカではすでに1万人以上が利用しうつ病から回復している、安全性の高い治療とのこと。悩みを抱えた人が気軽に相談できるよう、フランクな雰囲気の病院をめざしている。当社も、今後いろいろな面で関わって応援していく。もし治療に関心のある方がいらしたら、特別に紹介しますのでどうぞ連絡をください。

職人安全大会・健康診断
 外装事業部では1年に1度、屋根・外壁職人さんを集めて安全大会を開催している。6/1に南関東グループ(約200名)、6/15には北関東グループで開催する。現場での仕事は「安全・健康」が基本である。安全大会では、日頃おろそかになりがちな事故防止策などの教育をしたり、一人一人向き合っての健康診断を行う。人づくりの会社として、現場で働く職人さんの健康面もサポートしている。

卒業
 しばらく続いていたスランプを脱し、「今までの自分は卒業しました」と明るいAさん。自分勝手な自分、他力依存で甘い自分、気づかない(もしくは気づいても行動しない)自分、嫌なことから逃げる自分…誰もが弱い自分と戦っている。
 自分の立場からいくら自分を見ても、考えを変えるのはなかなか難しい。立場をちょっと変えてみたり、新しい物の見方を知った時、視界は開け、道も拓ける。自分が変わっていくことは、何も怖くない。従来の自分を捨て、次のステップへと踏み出そう!

M-net 2013-06-08

アジアの今~ネットワークの時代~
 今、世界中の注目がアジアに向いている。実際はどうなのか、どんな可能性があるのだろう…? 自分の目で見てみようと思い、インドネシアとベトナムへ行って来た。


 やはり、机に座って考えるのと、実際に足を運び、自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じるのは全然違う。今回行ってみて、2つの事を感じた。

◎ アジアのエネルギー
 インドネシア、ベトナム共にとてもエネルギッシュであり、全国民が国の発展の為に心を燃やしている。実際に若者たちに会ってみると、聡明でとても良い顔をしている。しかし、マネジメントの出来るリーダーがおらず、育ててくれる場所もなくどうすれば良いか分からない…。“筋肉”を使う事ばかりで“頭脳”や“知恵”が全く活かされていないとの事。「マネジメントリーダー」を無料で育成するGMCは、両国において大変歓迎いただいた。いよいよ、アジアでの“人づくり”が本格的にスタートする。

◎“ネットワーク”の時代
 今回インドネシアであらゆる段取りをしてくれたのは、30年前に南富士の奨学生として静岡に研修へ来ていたアバスT.S氏。私の意を汲み、出発前から献身的に動いてくれた。ベトナムでお会いしたHOE校長。7年ぶりの再会にも関わらず、会って5分、すぐに私の考えを理解してくれ迅速に対応くださった。国や文化が違っても、“理念”を共有できればすぐに協力しあえる。各国の仲間がネットワーク化されれば、国境を越えいろいろな事が出来ると実感した。
 中国でGMCを始めて9年。長年かけて培った“人づくり”の実績が、社会に認められ、求められ、更なる花を咲かそうとしている。21世紀は中国・アジアの時代である。GMCが地域や企業で活躍し大きな輪となって行く。“Money Capital”から“Human Capital”へ。“人”こそが財産であり、新たな価値を生み出す原点である。

2013-05-28

M-net 2013-05-28

隠れ信者
 3月1日からA社に出向していた、当社の中国社員2人が出向最終日を迎えた。その日の朝礼で最後の挨拶を終えたところで、一人の男性社員が突然話し始めた。「今日はどうしても皆さんに伝えたいことがあります。南富士さんとの出会いです。皆さんは、彼らが突然やって来たように思っているかもしれませんが、南富士さんとの出会いは2年前、『種まき社長さん、中国へ行く』という絵本から始まりました。
 お金儲けが大好きな欲張り社長と、人づくりが大好きな種まき社長が、中国で繰り広げる話――当時の人事最高責任者が杉山社長のお話に大変感銘を受けたのをきっかけに信頼関係が生まれ、紆余曲折を経て今回の出向プロジェクトが実現しました。今、ここにいるお二人はまさに、種まき社長が中国で育てた人財です。
 彼らを育てたGMCでは、Art in Managementという独自の教育があります。コミュニケーションの手段として絵を活用するという素晴らしいものです。私たちも見習って絵本をつくり、世界中の社員たちに理念を伝えるために活用しています。」一冊の絵本が我々の知らない所で良い影響を与え、こんなにも信頼を寄せてくださっている。大変心強く、ありがたいことである。
 小さな“種”も、あきらめずにまき続けていればどこかでつながり、やがて大きな花が咲く。素晴らしい絵本をつくってくれたYさん、どうもありがとうございます。

1ヶ月先を考えて行動する
 外装事業部の各営業所をまわって社員一人一人と話をしたところ、成長している社員とそうでない社員がいる。一番変化した若手社員M君の上司に、どうして成長したのか聞いてみた。
 「普通に仕事をしていると、どうしても今日の事・目先の事で手一杯になり、現状をこなすことで満足してしまいます。みんな毎日遅くまで頑張っているけれど、それでは本人も大変だし働き方を改善してあげたい。
 そこで、『1ヶ月先、3ヶ月、1年後はどうなっていたいか』を投げかけると、自分で問題点を考え行動するようになります。その際に一番大事なのは、リーダーである私が大きな目標を掲げ、部下とそれを共有する事です。ただ1カ月の段取りをやるように言っても、なぜやらないといけないのか分からないので、長続きしません。目標を達成するためにはどうするか、何がどれだけ足りないか…それを考えた結果、早めに段取りをしようという考えに変わります。考え方が変わり、モチベーションが上がります。
 私が指示をすれば、言われたことはできるがそれ以上の成長はなくなってしまう。あえて答えは言わず、自分の頭をつかって仕事する事に気づかせるよう教育しています…」 との事。

2013-05-18

M-net 2013-05-18

土曜日は勉強の日
 当社の人づくりのひとつに、『土曜塾』がある。仕事中はなかなか社員一人一人と話をしている時間がないが、土曜日を活用して自分の成長に役立ててもらえたら…そんな思いで新入社員にいろいろな話をした。
 「社長がおっしゃっていた“作業員になるな”という言葉がとても印象に残っています。4月に入社して1ヶ月たち、覚えた仕事をこなすことでいっぱいになってしまっていたと気づきました。目の前の事だけでなく、仕事の全体を把握し、最終目標や目的を意識して考えながら仕事をしていきます。」
 「週末にこのような学びの場を提供していただき、いろいろなことを考える有意義な時間となりました。普段あまり話す機会がない方の話を聞くことができ、勉強になりました。また、世界の話を聞くことができるのもこの会社だからこそです。ありがとうございました。」土日でゆっくり休んだり、家族のために時間を使うことも必要だが、1時間でも2時間でも“自分のための時間”をとって、スキルアップや人としての幅を広げるために上手に活用してほしい。

中国と日本の違い
 日本の大手企業A社に出向している当社の中国人社員2名に、中国と日本の違いを聞いてみた。
 「中国は、伝統文化に対する意識は低いけれど、古いものを壊して新しいものをどんどんつくっています。日本は、だんだん古いものが増え、新しい挑戦が少ないように感じました。」
 「日本はとてもキレイです。そのベースに教育の違いを感じました。中国は人口が多く常に競争の社会で、皆自分が勝つために必死です。学校教育は受験教育で、良い点数を求め、点数にならないことをしない傾向があります。一方日本は体育やクラブ活動、また家庭での道徳教育など、モラルやルールを守って他の人に迷惑をかけないという教育をしていて、社会に秩序があります。」
 普段同じところにいると分からないことも、視点を変えてみると新しい発見や気づきがある。

坐禅
 坐禅とは、姿勢を正して座った状態で精神統一を行う、禅の基本的な修行法である。今回、上記の彼らの希望で体験してみることになった。「坐禅については分からないことが多いですが、やってみると一つのことが分かってきました。この世は人間の思うようにはできていないです。足がしびれて痛くて、その時に時間の長さを覚えました。早く過ぎてほしいと願うほど、かえって時間が長く感じるのです。」
 「日頃、多くの情報が行き交う喧騒の中で、頭が混乱しています。静かな空間の中で落ち着いて座っていると、自分の考えが整理され、視界が開けたように感じました。すばらしい体験でした。」文化や教育、政治、社会…彼らの興味は実に幅広く、改めてこちらも多くのことに気づかされる。

2013-05-08

M-net 2013-05-08

グローバル企業とは
 世界中に拠点を持ち、日本を代表するトップブランドである大企業・A社。だが話を聞いてみると、社会が大きく変化し、A社を取り巻く環境が激変する中で、過去の成功体験に捉われて変化できず苦戦している。中国・アジアの時代がやってきている中で、考え方は未だに日本式である。
 人材面においても、グローバルに展開しているのであれば世界の優秀な人材を採用しているかと思ったが、実態はまったく異なる。人が育たず、リーダー不在で行き詰まっている…。世界で名が通っていることが、必ずしも“グローバル企業”ではない。従来とは異なる価値観や自分とは違う視点を持った“異能”を取り込み、柔軟に変化・対応していくことが、本質的なグローバル化への道となる。

「日本の富士山」から「世界の富士山」へ
 4月末、ユネスコ諮問機関の勧告により、富士山が世界文化遺産登録への一歩手前まで近づいた。富士山とその周辺の遺跡群として、25の遺産が登録を目指している。富士山は日本で一番高い山として、古くから人々の信仰を集め、文化や芸術においても多くの影響を与えてきた。正式に世界遺産となれば、「日本の富士山」から「世界の富士山」になっていく。世界中から多くの人々が訪れるようになるだろう。当社の社名は「南富士」。富士山のように世界を舞台に活躍する企業へと成長していきたい。

美の体験
 “美”は、女性にとって永遠のテーマである。当社の新規事業として展開している『美と健康ネットワーク(BHN)』で、協賛企業の大手美容クリニックより、無料美肌体験のチャンスを提供していただいた。100名ほどのメンバーが続々と体験に行っている。驚くことに、クリニックで施術して帰ってくると、ほとんどの女性が満面の笑顔である。
 「これまで敷居の高いイメージだったけれど、行ってみたらすごく良かった!」
 「美は本来とても身近で、新しい自分になれたり、自信につながるものだと実感しました」
 こういう生の体験談を聞くと、それまで躊躇していた人も「自分もやってみたい」と、どんどん広がっていく。自分がまず体験してみて、良ければ周りの人に伝える。自分にとっても相手にとっても良いことを生む、新しい“美”の体験、一緒に参加してみませんか?

2013-04-28

M-net 2013-04-28

360度思考
 普通、現象が起こると、目の前の事実は誰でも分かる。少し頭の働く人は、物事の前後、現状やその背景まで考える。一方、グローバルに活躍するトップリーダーのAさんは、物事を360度ぐるりと考えている。
 現状はどうか、原因として考えられることは?、対策はどうしたらいいか、とりまく環境はどうか?、相手の立場で考えたらどうか、これから先時代はどうなっていくか…ひとつの物事をあらゆる角度からよく考え決断を下していく。トップ層にいくほどひとつの判断が大きくなっていく。また、一流の人と幅広く付き合う機会も増えてくる。Aさんとまではいかなくとも、180度くらい物事を考えられるよう、日頃からトレーニングしたい。

Art in Management (経営に絵を活かす)
 GMCの特徴ある授業のひとつに、絵を使った“Art in Management”がある。なぜ「絵」なのか?ひとつはコミュニケーションの手段としての絵である。文章は読まなければならないが、絵を使えば、視覚的にぱっと見て分かる。また、言語の異なる相手とのコミュニケーションにも大変役立つ。
 そして、もうひとつは発想である。社会の急激な変化により、昨日の延長の考えが通用しなくなっている今、トップリーダーには新しい創造が求められる。イメージの力は発想を豊かにし、創造力を養うことができる。リーダーの皆さん、発想の転換に「絵」の勉強してみませんか?

ボクシング選手
 当社から、ボクシング選手が誕生した。中野和也くんである。彼は2010年に新卒で入社し、その後社員を辞めて、職人に転向。もともと学生時代からボクシングの世界で活躍しており、今は屋根職人として働いて生計を立てながら、ボクシングを続けているとのこと。社員、学生、職人、そして世界のリーダー・・・ 当社のベースは「人づくり」であるが、改めて多様な人材を育てていることを実感した。

2013-04-18

M-net 2013-04-18

GMC第23期スタート
 4月16日、中国・武漢でGMC第23期がスタートした。世界のトップ大学から34名の学生たちが集結し、GMCとしての第一歩となる理念教育を2チームに分かれそれぞれ丸一日ずつおこなった。そこに魅力があればこそ、世界から素晴らしい人財が集まってくる。GMCもGlobal Management Collegeの名の通り、世界に広がる“頭脳ネットワーク”へと成長してきた。
◆出身大学
【中国】清華大・北京大・復旦大・武漢大・上海交通大・南京大・吉林大・四川大・山東大・ハルピン工業大・西安交通大・上海軍医大など
【海外】オックスフォード大・イギリスハル大・香港理工大・オーストラリアクイーンズランド大など

新・武漢事務所
 4月15日、当社の武漢分公司が、新しいビルへと移転した。社員数が100名を越え、従来の事務所が手狭になってしまったためだ。新しい事務所は1000平米(約300坪)もあって、とても広い。CG部門、プロジェクト部門、GMC部門、職前訓練部門などすべての部門が同じフロアにあり、加えて大中小の会議室もある。事務所そのものは質素だが、活気にあふれ、“人づくりをしている”という雰囲気を感じる良い事務所である。人づくりの中心拠点として、大きく発展してくれることを期待しています。
【住所】武漢市洪山区珞珈山路19号高科技産業(中科開物)22層02室
【TEL】 +86-27-87164705(代表) 【FAX】 +86-27-87161263(代表)

2013-04-08

M-net 2013-04-08

“異能”の活用
 組織を活き活きとさせる一番の方法は、異質なものを入れて刺激を与えることである。今、当社では中国からやってきた2つの“異能”が、周りに大きな影響を与えている。

【1】 頭脳(大手流通業A社に出向)
① A社の誰よりも勤勉に働く
  自主申請して平日残業+土曜出勤。
  課題プレゼンに向け圧倒的な事前準備。
  膨大な資料を用意し、人事最高責任者から大きな拍手。

② 人を巻き込むコミュニケーション力
  毎回違う席に座りいろいろな人に声をかける。
  積極的に相手に歩み寄り、
  コミュニケーションを図ってファンを増やす。

③ ライバルは超一流コンサル
  彼らの隣で働くのは知識・経験豊富なエリート。
 しかし、若くて経験が少なくても、
  相手の立場を考えた一歩先の提案を提出。
  ⇒ 情熱+相手目線の行動で確固たる信頼を得ている。


【2】職人
① ヘッドライトで夜間工事
② 雨でも現場待機
③ 猛烈な向上心
  ⇒日本人職人の闘争心に火をつけ、
   中国人職人の成長との相乗効果で売上が急増。

2013-03-28

M-net 2013-03-28

本が繋ぐ信頼と絆
 30年以上に渡り、中国の大学や図書館に本を送っている。今年は清華大学に「文学全集」150冊をお送りしたところ、教授方よりお手紙と感謝状を頂いた。「大変な量の貴重な本をいただいて、誠にありがとうございました。教員一同大変喜んでおり、早速教育現場で使わせて頂きます。ぜひまた弊大学へお越し頂き、貴重なお話をお聞かせください。」
日本で読み終えた本を中国の日本語学習に活用して頂くことで、本も活きる。本の二毛作である。これからも「社会貢献」「働きがい」「利益」の成り立つ“Social Company"を目指し、人づくりをベースに事業を展開していきたい。

教育は花が咲く
 5ヶ月に及んだN社の社員意識改革と数値経営。この程、修了式を迎えた。最初の2ヶ月半は全く変化がなかったが、目標を掲げ、グループ分けや役割分担など様々な施策を行った結果、3ヶ月目から徐々に変化が現れた。前向きさ、自主性、提案などを見て、「思いが人の心を動かす」、そして「教育は花が咲く」と改めて感じた。
 N社の更なる発展と彼らの頑張りを期待し、3月26日に幹部10名の修了式を実施。「GMC Basic Class」の終了証を渡した。基礎さえ出来れば、後は自分達で考え、自転を始める。彼らがN社成長の中核となっていくと確信している。

日経ビジネス アジア会議2013
 3月19日、日経ビジネス主催の講演にて講師を務めさせて頂いた。
◆徹底解説 アジアの人材活用法【一流人材】はこう活かせ!「中国トップ1%層の教育と活用」
◆参加者は約300名。中国・アジアの人材に対する関心は高い。

 講演終了後の交流会では、日本のトップ企業が列をつくり、異口同音に感想をくださった。「感動しました!」「衝撃でした…」「夢のような話ですね。本当に先を行かれている。」多くの日本企業は“現地の優秀な人材活用”の重要性は認識し始めている。しかし、優秀層を“更に”教育し、リーダーに育てる事は考えもつかず、方法も分からないとの事だった。これからは製造だけでなく、販売やサービスなど、様々な分野で可能性がある。我々のやっている“人づくり”が中国やアジアで役に立つ時が来た。
 日中間に政治的には色々な問題があるが、経済面では互いに協力しあい、より一層の発展が期待される。“人づくりと経営に国境はない”。

2013-03-18

M-net 2013-03-18

GMCの知名度
 一般的に中国の大学で企業が求人を出す場合、その企業の「営業許可証」の提示が必ず求められ、必要である。日本でも同様だ。しかし、当社が「GMC」を募集する場合、そうした証明書は必要なく、大学側は無条件で受け付けてくれる。中国で上場企業でもないのにこれだけの知名度があるのは、非常に珍しい。
 GMCをスタートして9年目。最初は前例のないGMCを理解してもらうために、当社社員達は、全国のトップ大学を1つ1つまわり、大学関係者や多くの学生達にGMCとは何かを伝え続けてきた。GMCの変わらぬ理念と活動と、着実に増える実績、そして何より学生たちの評価が結びついた結果、今がある。

若者サポートステーション
 社会の急激な変化に対応できず、働くことに悩みを抱える若者の自立を支援する機関「若者サポートステーション」。国から委託を受け、NPO法人や企業、学校法人などが運営している。現在全国に116ヶ所あり、今年の4月から更に140ヶ所増えると言う。
 今回、そこでセミナーを開催する機会を頂いた。就職活動が上手く行かず自信がない、人と関わるのが面倒で引きこもりをしていた…何かしら“心の闇”を抱える彼らに対し、こんな話をした。
 ①人生は出会い…誰と出会うかで、人生は大きく変わる。待ち合いではダメで、自ら外に出てみる。
 ②仕事は楽しい…命令でなく自ら積極的に動けば、仕事はどんどん楽しくなる。
 ③特徴づくり…手に職を持つ“マイスター”(職人)
 ④行動…失敗を恐れず“やってみる”。行動がなければ始まらない、変わらない。
 ⑤諦めない…やり抜くことで、何かを掴むことが出来る。20回トライ。
 すると、彼らは目を輝かせ、一生懸命話を聞いてくれた。皆、先が見えずどうすれば良いか分からない中で、“道標”を必死に探している。社会に答えはなく、自分を導いてくれる人に出会える事も、まずない。良い人やチャンスに出会える事で、人生は大きく変わっていく。職人育成をはじめとする人づくり活動を通じ、彼らが自立する応援をしていきたい。

屋根の上のスーパーマン ~27年の感謝~
 当社の外装事業部の屋根職人・髙橋毅さんが、昨年11月に退職された。27年もの間勤めてくださり、ささやかながら感謝状をお贈りさせていただいた。40代半ばから職人の道に入って72歳まで、「三島に髙橋さんあり」と言われるほどの働きぶりで、会社の成長を強く後押ししてくださった。
 小柄な髙橋さんが、普通の人の倍の実績をあげる裏には相当な努力がある。日々の段取りはもちろん、雨の日や正月さえも常に仕事一筋。人生をかけて打ち込んでくださったことに、心から感謝するとともに、大変うれしくもある。長い間、本当にお世話になりました。心から、ありがとうございます。


2013-03-08

M-net 2013-03-08

伝えることは3つまで
 いろいろな事を頭で考えているTOPリーダーWさんやSさんがいる。部下や仕入れ先に対して考えている事や課題を一気に話してしまう。WさんやSさん本人は全体も分かるし、最初に話すのが大切な事でラストの方はどうでもいいと思っているが…
 一方、聞いている人は理解しないまま話が進み、ラストの話(つまりどうでも良い事)だけが頭に残りそれを行う。WさんやSさんは、「何をやっているんだ」と思ったり注意したり、時には声を大きくし厳しく注意する。注意される方は指示通りやっているのに「上司は何を言っているんだ…」と思うようになる。伝える時は1つ又は3つまでにし、1、… 2、… 3、…と話すと理解してくれる。最も大切だと思う事はラストにもう一度話せば良い。

過保護は暴力より恐い
 モノ、情報、行為…いつも与えられていると、人はどうなるか?
①やってもらって当たり前 ②感謝がない… 最後には、一人では何も出来ず、人との調和が取れない人間になってしまう。
 与える側は良かれと思ってやっているが、“過保護”は人をダメにする一番の近道になる。また、人をダメにする最も早道は、答えを教え続ける事である。すると自ら考えられなくなってしまう。いくつになっても原点に戻り、自主・主体性を忘れずに、感謝のこころと行動を持ち続けたい。

感動(ときめき)
 この頃、感動する事が少なくなった。それとも私が鈍感になったのか…?以前は月に1~2回は感動があった。何かをする時、“努力”では感動はない。すごいエネルギーや不可能を可能にするなど、相手の想像や期待を越えることで感動は生まれる。それを可能にするのは“挑戦”や“冒険”である。
 但し、目指すものがなければチャレンジもない。まずは「目標」を持ち、一年に1~2回はワクワクするような挑戦をしたい。成長はドラマでもある。「感動」は「チャレンジ」の先にある。

M-netⅤ
 M-net創刊13年を記念し、冊子「M-netⅤ」を発行しました。希望者にはお分けしますので、ご希望の方はメールか電話にてお問い合わせください。

2013-02-28

M-net 2013-02-28

異能の活用
 世界に2000以上の拠点を持つ、流通大手D社。そこへ当社中国の頭脳人財2名が出向する。今、D社には4つの基本戦略がある。
 【1.中国・アジアシフト  2.大都市集中シフト  3.シニアシフト  4.ITシフト】
 これらの基本戦略に基づき、中国アジアを中心としたグローバル戦略のより具体的立案のため、3ヶ月間、日本本社に滞在し、昼夜を問わず企画立案をする。一人は博士号のH君(29才)。もう一人は日本語のできるZ君(24才)である。2人に2つの質問をした。

 Q.なぜGMCに応募したのですか?
H君 「理由は4つあります。一つ目は“縁”です。私は偶然、GMCの存在を知りました。二つ目は“理念”です。GMCの理念に共感し、共に目標を目指したいと思いました。三つ目は“可能性”です。人材育成やアジアなど、GMCには将来の可能性を強く感じました。四つ目は“ネットワーク”。GMCはチームで仕事をします。私もその仲間に入りたかったのです。」
Z君 「"Global Management College”という名前にあります。これからは中国、日本だけでなく、“グローバル化”という考えがますます重要になります。また、若きグローバルリーダーを育てるノウハウは他になく、南富士にしか出来ない事です。」
 Q.GMCで一番学んだことは何ですか?
H君 「“挑戦”です。これまで学んだことを活かし、大きなプロジェクトに挑戦したい。」
Z君 「“相手目線”です。相手が何を求めているかを、常に考えています。」
 若くして、これほど明確かつ的確に自分の考えを伝えられる2人を頼もしく思う。3月1日から始まるD社の中国アジア戦略で、「フレッシュ」で「現地化」に適した立案を期待する。

BHN(美と健康ネットワーク/Beauty Health Network)
 “美しく健康な生活”をめざす、女性と企業のネットワーク「BHN(美と健康ネットワーク)」がいよいよスタートした。「なぜやるのですか?」と多くの方から質問があり、次の8つの理由を説明する。
①豊かな社会で最もほしいもの:「健康」
②女性にとって「美」は永遠のテーマ
③南富士が中国上海で「病院経営」(2012年9月Openをしている)
④中国の「環境問題」が深刻である
⑤21世紀は「中国・アジア」と「女性」の時代
⑥個ではなく、ネットワークが新しい「情報や仲間、価値」を生み出して行く
⑦2つの仲間づくり:「マザー(Face to Face)」と「WEB」
 日本・中国・アジアがひとつになり、仲間をどんどん増やして行く(目標100万人)
⑧「協賛企業」の参加でネットワークの魅力UP
 メンバーになると、協賛企業のサービスを特別に体験することができる。人生を豊かにしたい女性の皆さん、“美容・健康サービス”を一緒に楽しみ、アジアの友達づくりに参加してみませんか?

2013-02-18

M-net 2013-02-18

屋根外壁職人新年会
 2月16,17日、当社の屋根外壁職人の新年会を開催した。10ヶ所の営業所から150人もの職人さんが一同に集まり、まさに圧巻の一言である。皆さんの日頃の活躍のおかげで、仕事が増え続けており、“日本一の職人軍団”として、名実ともに成長してきたことを実感している。いつもありがとうございます。

“夢”セミナー
 今、新しい講演会を企画している。テーマは、『夢の力で輝く生き方~21世紀は女性とアジアの時代~』、女性限定の特別なセミナーである。人は誰でも、夢や目標があるかぎり、イキイキとハリのある人生を送ることができる。 毎日がマンネリ化してしまっている人、新しいヒントや出会いがほしい人、セミナーで“心の活性化”しませんか?

新しい挑戦
 新しい事に挑戦しようと、5人の人にある依頼をした。
Iさん…可も不可もなく、反応もなし。もちろん行動もなし。
Iさん…ものごとを否定的にとり、できない理由だけ。
Oさん…一応対応をしてくれ、要望も出してくれた。
Sさん…素早く対応してくれ、深く感謝している。
 成果を出す人は素早く、前向きに明るい人が多い。成果も出ず不平を言う人は、対応も遅く、暗い。同じ事を依頼しても、五人五様である。Sさん、Oさんのような人と仕事をしたい。新しい事をする時、前に道はなく、後ろに道ができる。もし提案やアイディアがあればさらにうれしい。

2013-02-08

M-net 2013-02-08

ブラジルの魅力
 知人のKさんがブラジルの産業調査の為1ヶ月ブラジルを見て来た。21世紀はBRICsの時代と言われているが、ロシア・インド・中国はある程度分かるものの、ブラジルについてはよく分からない…。ビックリした事の1つに、アマゾン川の河口はなんと350km²の幅がある…と言う。なんとスケールの大きいこと。ブラジルの魅力は大まかに次の様だとKさんが熱弁してくれた。
(1)カラジャス鉄鋼山の埋蔵量は無限大。世界の500年分以上とも。
(2)豊富な淡水。世界一の流域面積をもつアマゾン川は、地球上の淡水の20%を占める。
(3)サトウキビ生産量No.1。ほとんどの車はサトウキビから抽出したバイオエタノールで走っている。
(4)世界のコーヒーの30%はブラジル産。
(5)最先端の深海採油技術。海面~海底まで5000m、そこからさらに7000m下まで掘削し、原油・ガスを採る。

人望のない人
 毎日多くの人と会っているが、魅力のない人が増えているように思う。分かりやすく言うと「周りの人がついて行かない人」であり、「周りの人を巻き込めない人」である。人望のない人の特徴は
 1)少し頭はいい(小利口な人)
 2)自分中心で周りへの配慮0(自分目線の人)
 3)お金は自分の為のみに使う(ケチな人)
 4)自分は正しいと思っている(人の事は気づくが、自分の事は全く気づかない人)
 5)目標や夢が見えない(目先対応のみの人)

 先日も2人のリーダーにお会いした。
Aさんは仕事がうまく行かない理由を部下や環境のせいにして不平、不満を述べる。
Bさんも仕事がうまく行っていないが自分の力不足、自分の能力不足だと話す。
 Bさんの方が将来の可能性や成長の余力はあるように思える。自分自身の努力も必要だが人との出会いによる気づきや、ピンチをチャンスに変えるキッカケを活かせればいい。それを実践し継続する事が最も大切である。

創刊13年
 M-net(頭の活性化マガジン)も今回で満13年経った。スタートは2000年2月8日である。毎月8、18、28の3回配信している。つまり、(3回×12ヶ月)×13年=468回書いた事になる。書きながら反省や自戒であり、自分の原点でもある。社長の活動や行動はなかなか見えない。社長が誰と会って何を話したか…これを読んで少しでも社員のみなさんのヒントになったり、気づきの一助になればと考えている。いつも読んで下さりありがとうございます。

2013-01-18

M-net 2013-01-18

GMC 22期
 1月10日より、GMC(Global Management College)の第22期が中国武漢でスタートした。北はハルピンから南は広州まで中国全土から大変優秀な学生27名が選抜され、現在2つのグループに分かれて教育が行われている。  今回のGMCの募集活動は、4つの大手企業の社名をGMCに冠して行い(冠GMC)、企業の知名度向上にも役立っている。

GMC教育部門
 GMCは「世界で活躍出来る経営リーダー」育成の場であり、その教育は大変厳しいものである。訓練中の学生以上に大変なのが、彼らを教育しているGMC教育部門のスタッフたちだ。他の部門の社員にも協力してもらい、昼夜問わずの教育で、朝4時までずっと学生から目を離さず全力で教育をしている。人は言うことではなく、やることを見ている。学生たちの成長は教育スタッフたちの熱意・行動によって支えられている。
2013年万克徳 方針発表会
 1月12日、中国武漢において万克徳2013年の方針発表会が行われた。当社でも日中の一体化を方針の1つとして掲げており、今回は日本からも4名の社員が参加し、方針発表会には120名もの社員が一堂に会した。  当社の基本は“人”であり、社員一人一人の成長なくして、会社の成長はありえない。より高い目標・一歩上のステージに向かうため、社員一人ひとりが“人づくり”の原点に立ち返り、成長してくれることを期待している。

2013-01-08

M-net 2013-01-08

価値創造経営(Value Creation Management)
 2013年は、世界が、日本が、業界が、会社が大きく変化していく一年になるだろう。グローバル化、高齢化、安全安心社会etc…従来の経営は、本業を核として、その延長線上でさまざまな新規事業を展開するのが基本である。しかし今、これだけ社会が激変する中にあって、1つの枠の中だけでは成長や安定は望めない。

 創造による新しい価値を生み出し、新規事業としてスタートしていくビジネスモデル、それが『価値創造経営(Value Creation Management)』である。創造による事業展開は、前例がないので前に道はない。競争相手もなく敵もつくらず、多くの人をファン化させる事ができる新しいタイプの事業展開(経営)である。当社は今、4つの事業を展開している。それぞれの事業に関係はないが、その基本(畑)は『Human Capital』(人が中心)である。
Aは当社の基本事業、Bは頭脳を使った無限の可能性のある事業である。CとDはこれからの新しい産業、すなわちCは美(女性)と健康、つまり女性重視の社会、DはJapan・Asia・Chinaの一体化、特にアジア化、中国化へとシフトしていく。4つのネットワークが個々で活動し、お互いを補完する事によって大きな力となる。

2013年 新年会
 当社では毎年、一年の初めに全社員参加の新年会を開催している。今年は1月5、6日に伊豆長岡の温泉に80名近い社員が各地から集い一年のスタートを共にした。 さて、よく見ていると、新年会の過ごし方にも人それぞれ特徴がある。
 日頃あまり話す機会のない人とじっくり話をする人、お世話になっている人に酒を注いでまわる人、自分の名前を覚えてもらおうと工夫し行動する人、たくさん酒を飲み自分だけ?楽しんでいる人・・・。楽しく過ごすことももちろんだが、与えられた「場」をどう活かすかで大きな差が生まれる。「絶好のチャンス」ととるか、ただ楽しく時を過ごすのか…「気づき」はすべての原点である。